要点を一言で
2026年10月29日 20:24 UTC(台北時間10月30日午前4:24)ごろから、攻撃者がバイナンスのホットウォレットから大口の不正出金を送りました。バイナンスは影響総額を約63億ドルと推計し、盗まれた資産のうち約30億ドルはオンチェーンで凍結済みで、ハッカーは動かせません。バイナンスはSAFU基金(バイナンスが積み立てているユーザー保護基金)と会社資金で、損失をすべて補填すると発表しています。2026年10月30日 02:30 UTC(台北時間10:30)時点で、出金と入金は停止中で、再開時期は示されていません。
バイナンスの対応:現在の進み具合
| 項目 | 現在の状況(2026年10月30日 02:30 UTC時点、台北時間10:30) |
|---|---|
| ユーザーの損失は誰が補填するか | SAFU基金と会社資金で、損失をすべて補填(02:23 UTC、台北時間10:23の発表) |
| SAFU基金 | 使用する |
| 損失総額 | 公式推計で影響総額は約63億ドル。最終的な損失額ではなく、凍結や回収を差し引いた金額は未発表 |
| 凍結済み | 盗まれた資産のうち約30億ドルがオンチェーンで凍結済み。例えばTetherとCircleがハッカーのアドレスにあるUSDTとUSDCをロックしており、ハッカーは動かせない |
| 出金 | 停止中、再開時期なし |
| 入金 | 停止中、再開時期なし |
| Binance Alpha取引 | 停止中、再開時期なし |
| 影響を受けたアドレスの認可 | 取り消し済み |
| 準備金証明(PoR) | 対応完了後に更新版を公開 |
| 事故調査レポート | 初期調査ではDevOpsエンジニアのノートPCの侵害が指摘されており、詳しい技術レポートは公開待ち |
| 追跡 | 法執行機関およびブロックチェーン情報分析のパートナーと連携中 |
バイナンスに新しい動きがあれば、この表を更新します。
何が起きたのか
時刻はUTCで、括弧内は台北時間です。ホットウォレットとは、取引所がネットにつないでおき、入出金にすぐ使えるようにしているウォレットです。
| UTC(台北時間) | 出来事 |
|---|---|
| 10/29 20:24ごろ(10/30 04:24ごろ) | イーサリアム、Arbitrum、Avalancheなど複数チェーンのバイナンスのホットウォレットから大口の流出が始まった |
| 10/29 21:15(10/30 05:15) | CZが投稿:「User funds are safe! It does look like a hack on Binance.」ユーザー資金は安全で、バイナンスへのハッキングに見える、という意味 |
| 10/29 22:15(10/30 06:15) | バイナンスが出金を停止 |
| 10/30 00:13(10/30 08:13) | バイナンス公式が損失の全額補填を表明し、入金も停止 |
| 10/30 00:52(10/30 08:52) | バイナンスが凍結総額を約30億ドルに更新 |
| 10/30 02:23(10/30 10:23) | バイナンスが事件の更新を発表:影響総額を約63億ドルと推計し、SAFU基金と会社資金で損失をすべて補填 |
どう盗まれたのか:バイナンスの初期調査とBlockaidの分析
バイナンスは02:23 UTC(台北時間10:23)の発表で、初期調査ではDevOpsエンジニアのノートPCの侵害が関係している可能性があると述べました。攻撃者はそれを足がかりにサービスコンテナへ入り、不正な出金取引を送ったとしています。ウォレットの秘密鍵が漏れた形跡は見つかっておらず、詳しい技術レポートは調査の完了後に公開するとのことです。
「Binance’s initial investigation suggests that the security incident may involve a compromised DevOps engineer’s laptop, which allowed an attacker to gain access to a service container and submit unauthorized withdrawal transactions. We have found no evidence of any wallet private key leak.」
セキュリティ企業のBlockaidはオンチェーンの動きから、攻撃者がEIP-7702という認可の仕組みを使い、一度に50件の認可を送って、そのうち1件が当たったことで、ホットウォレットが資金を一掃するコントラクトに変わったと見ています。これはBlockaidの分析で、バイナンスは確認していません。バイナンスは、影響を受けたアドレスの認可は取り消したと述べています。

バイナンスに口座がある人は、今どうすべきか
ここでは事実に基づく対処だけを挙げます。売買の助言ではありません。
- 出金、入金、Binance Alpha取引はすべて停止中です。再開時期はバイナンスの公式発表で確認してください。
- 発表はバイナンスの公式アカウント(例:Xの@binance)だけを見てください。
- バイナンスは、対応が完了したら準備金証明(PoR)の更新版を公開すると述べています。
- DMで「凍結解除の代行」や「出金のお手伝い」を持ちかけてくる相手は、すべて無視してください。認証コードやシードフレーズ(リカバリーフレーズ)も誰にも渡さないでください。
- 事件の最中は、フィッシングサイトや偽サポートが増えます。リンクを開く前にURLを確認しましょう。
小企鵝(Penchan)のまとめ
現時点でバイナンスが示している対応の方向は次のとおりです。公式推計の影響総額は約63億ドル、盗まれた資産のうち約30億ドルは凍結済みで、損失はSAFU基金と会社資金で補填されます。2019年にバイナンスのBTCホットウォレットから7,000BTCが盗まれたときも、SAFU基金で補填され、約1週間後に出金が再開されました。
まだ分かっていないのは4点です。凍結や回収を差し引いた最終的な損失額、出金と入金の再開時期、Binance Alphaの再開時期、詳しい技術レポートの内容です。公式発表に合わせて、上の進捗表を更新していきます。
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利益開示:本サイトのカード比較ページにはバイナンスの紹介リンクがありますが、本記事に紹介リンクは含まれていません。記事の情報は2026年10月30日 02:30 UTC(台北時間10:30)時点のもので、事態は進行中のため、内容が古くなっている可能性があります。