Perplexityは未上場企業で、2026年10月時点でまだ上場しておらず、完全な株主名簿も公開していない。外部からは公式の資金調達発表とメディア報道をつなぎ合わせるしかない。誰が投資したかは分かるが、誰が何%持っているかは分からない。会社全体の位置づけを先に知りたい場合は、Perplexityとはどんな会社かから読むとよい。

本稿にはNVIDIA、SoftBankなど上場企業の名前が登場するが、情報整理にとどまり、投資助言ではない。


30秒で読む結論

Perplexityは創業チーム、従業員、複数ラウンドの外部投資家が共同で保有しており、完全なcap tableは公開されていない。

初期の2ラウンドには公式発表があり、投資家リストは明確だ。その後、評価額が急上昇したラウンドは主に報道ベースで、会社は詳細を公表していない。


公式に確認できる初期投資家

2023年Series A:Perplexityは2,560万ドルの調達を発表し、NEAのPeter Sonsiniがリードした。シード投資家のElad Gil、Nat Friedman、Bob Mugliaが追加投資し、Susan Wojcicki、Paul Buchheit、Databricks Venturesなどが新たに加わった。

2024年Series B:Perplexityは7,360万ドルの調達を発表し、IVPがリードした。NEA、Elad Gil、Nat Friedman、Databricksが追加投資し、新たにNVIDIA、Jeff Bezos(Bezos Expeditions経由)、Tobi Lutke、Bessemer Venture Partners、Naval Ravikantなどが参加した。

この2ラウンドから分かるのは誰が早期に入ったかであり、今日誰が最も多く持っているかではない。


その後の資金調達ラウンド:多くは報道ベース

時期金額 / 評価額出所説明
2023-032,560万ドルSeries A公式NEA主導
2024-017,360万ドルSeries B公式IVP主導。NVIDIA、Jeff Bezosなどが参加
2024-125億ドル、評価額90億ドルメディア報道TechCrunchがBloombergを引用
2025-071億ドル、評価額180億ドルメディア報道Bloomberg
2025-092億ドル、評価額約200億ドルメディア報道TechCrunchがThe Informationを引用。2026年10月時点で最後に完了した資金調達
2026-08評価額300億ドル超メディア報道The Informationの報道(Reutersが転載)によると、NVIDIAが参加を協議。2026年10月時点で完了は未発表、金額は非公開

同じReuters報道は、NVIDIA、Jeff Bezos、SoftBankをPerplexityの著名な支援者として挙げ、The Informationを引用して、Perplexityの年換算売上高が2026年8月に7.5億ドルを超え、年初の2.5億ドル未満から伸びたと伝えている。これは直近の収入ペースから推計した数字で、監査済みの通年売上高ではない。

上場については、CEOのAravind Srinivasが2026年6月のインタビューで、2028年の上場を計画していると述べた(CNBC)。


提携の全体像:モデル、クラウド、販路

Perplexityは回答エンジンでありagentの入口であって、自社モデルだけに頼る会社ではない。製品内ではOpenAI、Anthropic、xAIなど外部のモデルを選べ(2026年10月にGPT-6.1 SolとClaude Opus 5.5が追加)、自社のSonarやローカルモデルPPLX 27Bもある。この点はPerplexityの中間層ジレンマで詳しく扱っている。

パートナー関係時期出所
AWS主要クラウドプロバイダー2026-01会社の広報担当者、Bloomberg報道による(Reutersが転載)
Microsoft Azure3年7.5億ドルのクラウド契約2026-01Bloomberg報道による(Reutersが転載)
Crusoe複数年提携:NVIDIA GB300クラスタでのモデル学習と推論提供、金額は非公開2026-09Crusoe公式
SamsungGalaxy S26にPerplexityをプリインストール、BixbyがPerplexity APIを使用2026-02公式
HPPerplexity Windowsアプリをプリインストール、第1弾はZBook Ultra G3a2026-09公式
American Express米国のAmexビジネスカード会員向けにPerplexity Computer専用Skillsを提供2026-10公式

後ろ盾と依存は表裏一体

投資家リストは華やかだ。VC、AIチップ大手、著名エンジェルが並ぶ。GoogleやOpenAIと検索の入口を争うスタートアップにとって、これは資金と人脈を意味する。

依存も明確だ。中核の体験は他社のモデルと借りた計算資源の上に成り立っている。モデルが値上がりする、供給者が条件を変える、あるいは大手プラットフォームが回答機能を検索やブラウザに直接組み込めば、Perplexityの交渉余地は狭まる。


小企鵝(Penchan)のまとめ

Perplexityの株主構成は、断定的に語られすぎやすい。外部から確認できるのは誰が投資したかであって、誰がどれだけ持っているかではない。未上場のAIスタートアップの多くはそうだ。

最大株主が誰かを追うより、注目すべきはこの点だ。投資家、モデル供給、有料ユーザーを、他社に奪われないビジネスに変えられるかどうか。

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