まず結論

Claude Codeのdynamic workflows(動的ワークフロー)は、大きなタスクのためにClaudeが作成する分担スクリプトです。スクリプトがバックグラウンドで多くのsubagent(親となるClaudeから個別の作業を任される小さな協力役)を指揮し、独立したagent同士で検証させて、最後に答えをまとめることもできます。Anthropicによると、一度に数十から数百のsubagentを動かせます。

以下ではworkflowと呼びます。

どんなタスクに向いている?

Anthropicのドキュメントでは、次のような例が挙げられています。

  • コードベース全体のバグ調査
  • 500個のファイルの移行
  • 複数の情報源を照合する必要がある調査

強みは検証です。独立したagent同士で互いの発見を覆せるか試し、結果をまとめて報告させられます。

始め方

  • 直接依頼する:自分の言葉で、たとえば「use a workflow to …」と依頼するか、プロンプトにultracodeを加えます。workflowという単語に触れるだけでは起動しません。
  • Claudeに判断させる:ultracodeをオンにすると、大きめのタスクでworkflowを使うかClaudeが判断します。詳しくはultracodeの記事をご覧ください。
  • Proプランの場合:初期設定ではオフです。/configを開き、「Dynamic workflows」をオンにしてください。Max、Team、Enterpriseでは初期設定でオンです。

通常モードでは、実行前に「実行する」「スクリプトを確認する」「拒否する」から選ぶよう求められます。

実行中の画面

workflowはバックグラウンドで動くので、その間もClaudeと別の会話を続けられます。/workflowsを入力すると進行状況を確認できます。各段階のagent数、使用したtoken数、経過時間が表示され、一時停止や停止もできます。完了後、レポートが会話に戻ります。

下の画像はAnthropicの例にある進行画面です。ReactプロジェクトをSolid.jsへ移行する作業を6段階に分け、途中の時点で35個のagentのうち28個が完了しています。

Anthropicブログのworkflow進行画面:react-to-solid-migrationは6段階で、35個のagentのうち28個が完了

画像提供:Anthropic(Introducing dynamic workflows in Claude Code)

途中で切れても、同じsession(同じ会話)の中で続きから実行できます。

どれくらい使う?

決まった料金はありません。workflowは通常の会話よりtokenをかなり多く使うことがあり、プランの使用量とレート制限に算入されます。最初はフォルダー1つや範囲の狭い質問など、小さな範囲で試し、感覚をつかんでから広げましょう。

小企鵝のAIチームでの使い方

以下は小企鵝のAIチームが実際に実行した記録です。

  • この記事の検証:2つのagentがそれぞれAnthropicのドキュメントと更新履歴を読み、3つ目が元のウェブページを使って一つずつ照合し、4つ目が漏れを補いました。agentは4個、subagent tokenは約54万、所要時間は約12分でした。ultracodeが9月末に変更されたことも見つかり、古い記事に更新説明を追加しました。
  • より大きな規模:一晩かけた市場調査では42個のagentを使いました。最大の実行では168個のagentを約11.6時間動かし、ウェブサイトのデータページを1ページずつ確認しました。
  • 得られた教訓:執筆担当のagentは有料購読が必要なリンクを入れていないと報告しましたが、草稿には実在しないURLがありました。agentの報告だけを信じず、成果物そのものを直接確認してください。

使わないほうがよい場面

  • 小さなタスクや単一ファイルの作業:tokenを余計に使う割に、得られるものはほとんどありません。
  • 途中で回答が必要なタスク:workflowの実行中にユーザーからの入力を受け取ることはできません。
  • 使用量が上限に近いとき:範囲を狭めるか、いったん使わないようにしてください。

使わない場合は、/configを開いて「Dynamic workflows」をオフにしてください。実行中のタスクを止めるには、/workflowsから停止します。

小企鵝のまとめ

監査、移行、相互検証が必要な調査など、分担できる大きな作業があり、使用量にも余裕があるなら試す価値があります。数行の修正や1、2個のファイルを扱うだけなら、まだ使わなくてよいでしょう。

agentをたくさん動かすことは速度につながりますが、結果を安心して使えるようにするのは、独立したagent同士で指摘し合うことです。workflowの価値はagentの数だけではなく、相互に検証することにあります。

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参考資料

カバー画像の出典:Anthropic(claude.com/blog/introducing-dynamic-workflows-in-claude-code)

この記事はAI製品の機能やサブスクリプションプランに関する消費者向け情報であり、証券や投資に関する助言ではありません。実際の機能と使用量の上限はAnthropicの最新の公式発表をご確認ください。この記事の情報は2026年10月3日時点のもので、古くなっている可能性があります。