本記事は個人のトレード学習記録であり、投資助言ではありません。トレードにはリスクがあります。自分で判断し、自分の決定に責任を持ってください。
Auction Market Theory(下):fair value range の price action とその事例を探る
前の 2 本の記事では、Auction Market Theory(AMT)の基本概念を深く見てきました。本記事では、それらの概念を実際の市場に当てはめ、よくある 5 つの price action パターンを分析します。文末には保存と復習に使いやすいチートシートも用意しています。
価格が横ばいレンジ期にあるとき、一定の区間内での価格変動を観察できます。通常、価格は fair value range から大きく離れません。この price action は、大きい時間足の中にある小さい時間足それぞれの Responsive Activity が積み重なったものと見なせます。別の角度から言えば、価格が Balance にあるとき、fair value range の高値と安値、つまり value area high と value area low の間で推移すると予想できます。

図一、fair value range 内のレンジモデル

図二、fair value range 内でのレンジ推移 https://www.tradingview.com/x/zis6dd6Q/
二、Response:fair value range に入る
価格が前期の fair value range に入ると、もう一方の側に触れる可能性があります。この過程では、価格が先に区間の端をテストしてから、反対側へ進み続けることがあります。

図三、fair value range に入るモデル

図四、fair value range に入った後、端を回測してからもう一方へ進む https://www.tradingview.com/x/glMQ930Z/
三、強い Momentum:POC に向かう強い Momentum の price action
価格が強い Momentum を伴って fair value range に入った場合、POC(point of control、つまり密集エリア)に触れて強い反応を生み、その後 fair value range から離れる可能性が高くなります。つまり、この行動では単純に端を回測して反対側へ向かう動きは起きにくいです。

図五、POC に向かう強い Momentum 行動モデル

図六、価格が強い Momentum 行動を作った後、POC に触れ、強い Momentum で価格区間を離れる https://www.tradingview.com/x/lSNKGWSI/
四、Initiative:fair value range を離れる price action
価格が Accepted Auction(Auction Market Theory 中編を参照)を経た後、fair value range を離れます。このとき通常は明確な出来高を伴い、元の fair value range を回測して support/resistance flip を作る可能性があります。

図七、fair value range を離れるモデル

図八、価格が fair value range を離れた後、回測する https://www.tradingview.com/x/pfxdp4cl/

図九、価格が fair value range を離れ、回測した https://www.tradingview.com/x/zeJLBc7M/
五、Accumulation:端で積み上げる price action
価格が fair value range の端で accumulation する場合、それが時間であれ出来高であれ、長く続くほどその端を突破する可能性があります。

図十、fair value range の端で accumulation するモデル

図十一、価格が fair value range の端で accumulation した後、突破する可能性がある https://www.tradingview.com/x/nnflixOI/
六、まとめ
本記事では、Auction Market Theory(AMT)に基づき、実際の市場における 5 つの price action パターンを分析しました。レンジ、Response、強い Momentum、Initiative、Accumulation です。これらのパターンを深く理解することで、トレーダーは市場の price action をよりよく理解し、日々のトレード戦略を補助する対応策を作りやすくなります。
チートシートが長くなりすぎて紙面を占めないよう、下にダウンロード用リンクを置いておきます。今後の実戦で使いやすいです。
実例チートシート https://blog.p3nchan.com/auction-market-theory-price-action/
Auction Market Theory(上):金融市場の order Liquidity と fair value range の仕組みを探る https://da.studio/archives/12423
Auction Market Theory(中):order flow の運動パターンと市場行動を探る https://da.studio/archives/12456
注:本記事の内容は主に TradingRiot に基づいています。原文を読みたい場合は検索してみてください。
よくある質問
Q: fair value range は実際のトレードでどう使えますか?
価格が fair value range の中にあるとき、市場はレンジになりやすいです。区間を突破すると、トレンドが始まる可能性があります。トレーダーはこれを使って、レンジトレードをするか、トレンドフォローをするかを判断できます。
Q: この記事と AMT 上・中編の関係は何ですか?
上編は基本原理、中編は order flow のパターンを扱い、本編では理論を実際の price action の識別と事例分析に落とし込みます。3 本で AMT の学習ルートが一通りつながります。